ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行
ヤ行
ラ行

ア行

アルファ値(α値)【アルファチ】
トルク係数を表す単位の1つ 掘進機のトルク値÷掘進機外径³。
アンダーパス【アンダーパス】
交差する鉄道や道路などの下を通過するための地下道。対義語:オーバーパス。
IA(Intersection Angle)
【インターセクション アングル】
交角と中心角のこと。
IP(Inter Point)【インター ポイント】
中間点のこと。交差する直線同士の交会点のことをさす。
裏込注入工【ウラゴメチュウニュウコウ】
推進完了後に推進管と地山との間にセメント系の材料を充填する方法のこと。
N値【エヌチ】
土の締まり具合や強度を求める基準の1つ。
例えばN値=10は測定機器の重りを75cmの高さから自由落下させ、30cm貫入させるのに必要な打撃回数が10回の意味。
遠隔操作【エンカクソウサ】
掘進機の操作方式として、掘進機内で操作する機内操作方式と地上や立坑内で操作する遠隔操作方式がある。対義語:機内操作。
EP(End Point)【エンド ポイント】
到達点、終点のこと。
押角【オシカク】
油圧ジャッキの後ろの当て板のこと。今では押角一体型のジャッキ装置が多用されている。
押輪【オシワ】
推進工事において、発進部に設置した元押ジャッキと挿入する推進管の間に挟む伝達材・緩衝材。
オーガー【オーガー】
ドリルのような形状をしたもので地面に穴を開ける機材のこと。
オーバーカット【オーバーカット】
埋設する推進管の外径よりも大きく掘削すること。

カ行

外郭鋼管付きコンクリート管
【ガイカクコウカンツキコンクリートカン】
外側の鋼管と内側のコンクリートが一体化した推進管で、剛性が高いことから、急曲線・長距離・大深度施工時に用いられる。
開削工法【カイサクコウホウ】
地上から地盤を直接掘削して、下水道管などを埋設していく工法。「オープンカット工法」とも呼ぶ。対義語:非開削工法。
鏡切り【カガミキリ】
発進立坑の壁(シートパイル・ライナーなど)に開口を設けるためにガスで切断する行為のこと。
攪拌【カクハン】
混ぜ合わせること。「攪拌・混合」などの使い方をする場合が多い。
隔壁【カクヘキ】
掘進機は、カッタ面とは別に、地山側と内部との仕切り面があり、その部分を隔壁と呼ぶ。
カッタビット【カッタビット】
掘進機の掘削面に取り付けられている刃先のこと。カッタビットに埋め込まれたものはチップと呼ぶ。
カーブ【カーブ】
曲線のこと。推進工事の線形は直線と曲線で組み合わされていることが多い。カーブ=曲線。
管きょ【カンキョ】
地中に埋設した主に水道の排水管(上水管・下水管)のことをさす。函きょ(かんきょ)は四角形のものをさす。
嵌合【カンゴウ】
機械部品の出っ張り側(ホゾ)と受け口側(ミゾ)とが組み合わさった部分をさす。
貫入リング【カンニュウリング】
正式名:貫入リング(回転切削型)接続工法
超流バランスセミシールド工法の中の既設人孔やシールドに直接的に接合する施工法の1つ。
既設【キセツ】
すでに設置してあるもの。
急曲線掘進機
【キュウキョクセンクッシンキ】
R=30m程度以下の線形に対応した掘進機をさす。中折れ数は2~5段と多段化し、曲線施工しやすいような形状となっている。
吸泥排土装置【キュウデイハイドソウチ】
排土装置の1つで泥濃式に多く採用される。
吸引力(バキューム力)を利用し、掘進機により掘削排土された土砂を地上まで搬送するための装置。
切羽【キリハ】
トンネルを掘り進める先端のこと。刃先、鉱石の採掘現場で用いられた用語で切場(きりば)とも呼ばれる。
均等係数【キントウケイスウ】
地盤の粒径をふるい分けにより比を表したもの。10%通過粒径と60%通過粒径との比。1に近いほど粒径がそろっている。
推進工事においては、均等係数5以下の場合、施工が困難で補助工法の併用が必要とされている。
掘削【クッサク】
掘り進むこと。
掘進機【クッシンキ】
もぐらのように横穴を掘る際の掘削機械。推進機、掘進機などの呼び方がある。
掘進機残置【クッシンキザンチ】
地下埋設物などの制約の中で掘進機を引き上げられない場合、掘進機を地中内で残置すること。
掘進機ターゲット【クッシンキターゲット】
掘進機内に設置した視準点のことをさす。TGとも呼ばれる。このTGを測量器により視準し、計画線形との誤差を確認する。
駆動部【クドウブ】
動力を伝えて動かす部分のこと。モータから駆動部に動力を伝達し、カッタを回転させる。
GL(Ground Level)【グラウンド レベル】
地表面の高さのこと。
黒瀬賞【クロセショウ】
故黒瀬義仁氏(株式会社イセキ開発工機会長)の遺族からの寄付をもとに、黒瀬記念推進技術振興基金を設け、推進工法の普及・技術開発・研究に携わる個人または団体に対して表彰、助成を行うもの。
KYミーティング【ケーワイミーティング】
安全衛生活動の1つで、職場や工事現場で実施している活動。危険の「K」、予知の「Y」の頭文字のこと。
構造物【コウゾウブツ】
道路やダムなどのように複数の材料や部材で構成され、基礎などにより重量を支えられた構造のもの。
高濃度泥水【コウノウドデイスイ】
泥濃式推進工法に用いられる掘進機先端に注入される安定材。
泥水式の場合=泥水材、泥土圧式の場合=添加材、泥濃式の場合=高濃度泥水材。
コーンカッタ【コーンカッタ】
とうもろこし状のカッタのこと。

サ行

産廃処分【サンパイショブン】
産業廃棄物処分の略。一般的に推進工法で排出される排土は一般残土扱いができないことから産業廃棄物処分となる。
支圧壁【シアツヘキ】
推進工法において、発進立坑から推進管を挿入する際のジャッキ推力を受け止める反力壁のこと。
シートパイル【シートパイル】
鋼矢板のこと。立坑築造時の土留め材として用いられる。
シールド工法【シールドコウホウ】
シールドマシンとよばれる掘進機(掘削機)を使ってトンネルを掘り進んでいく工法。
地盤沈下【ジバンチンカ】
地表面が何らかの影響により、下がる現象のこと。大きくなれば陥没の恐れがある。
ジャッキ【ジャッキ】
小さい力で重いものを徐々に持ち上げるための機械装置。
元押ジャッキ、中押ジャッキ、方向修正ジャッキ等に用いる。油圧式が一般的。
小口径【ショウコウケイ】
推進工法の場合、呼び径φ150~φ700mmまでをさす。
人孔【ジンコウ】
下水や電力・通信などの地下に敷設された管きょの途中に設けられ、人が作業・点検するための出入口。
推進管【スイシンカン】
推進工法用として製造された鉄筋コンクリート管。
ヒューム管、HP管とも呼ばれる。2.43mを標準管として、1/2管(1.20m)、1/3管(0.80m)、1/4管(0.60m)などある。
外郭鋼管付きコンクリート管、レジン管など様々な種類がある
推進工法【スイシンコウホウ】
非開削工法のひとつで、地中に管きょを埋設するため、上下水道、ガス、電力、通信管を始点となる発進立坑から地中に掘り進んでいく工法。
推進台【スイシンダイ】
掘進機および推進管を発進立坑内に設置する際のガイド受台。
スキンプレート【スキンプレート】
掘進機の外殻で、土水圧に抵抗する筒の部分。「どんがら」とも呼ぶ。
スクリュ【スクリュ】
先がとがったねじ形のもの。土圧シールド・土圧推進の排土方式としてスクリュが用いられ、リボン形と軸付形がある。
スクリュコンベア【スクリュコンベア】
コンベア=連続的にものを移送する装置。つまり、スクリュコンベアは羽根つき回転体が付いた移送装置のこと。
ストラット【ストラット】
Strut=支柱。推進工法の場合、元押ジャッキストロークが足りない大きな立坑の際に、コマ材としてストラットを介して押輪および推進管に推進力を伝達させる。
スポークカッタ【スポークカッタ】
回転の中心から放射状に延びる棒状部品をしめす。カッタアーム部のこと。
セグメント【セグメント】
区分されたもののこと。
シールド工法の覆工される筒状などに形成する部分をセグメントと呼び、口径に合わせていくつかのピース状に分割されている。
セミシールド工法
【セミシールドコウホウ】
推進工法のことをさす。シールド工法と推進工法の掘削理論は同じだが、覆工方法が違うため、半分はシールドに似通っているの意味。
塑性流動体【ソセイリュウドウタイ】
ゴムや粘土のようにある一定以上の力が加わったときに流動的な変形をする現象のこと(ベトベトな性状)。
液性は液状態でドロドロとした性状のもの。

タ行

大中口径【ダイチュウコウケイ】
推進工法の場合、呼び径φ800~φ3000mmまでをさす。労基上、管内入坑が可能で、一体型での運搬が可能な領域の寸法をさす。
ダクタイル管【ダクタイルカン】
ダクタイル鋳鉄管は金属製の管で内水圧が高い水道管などに用いられる。
立坑【タテコウ】
垂直に掘り下げた坑道のこと。縦に掘った穴のこと。
推進工法には、一般的に発進立坑、到達立坑が必要で、状況に応じ中間貫通立坑を設ける。
ダボ【ダボ】
DABO点。発進立坑内に設置した基準点のこと。
玉石【タマイシ】
粒径75mm程度以上~500mm程度の石。
チャンバー【チャンバー】
小さな部屋・空間の意味で推進工法の場合、推進機のカッタ面と掘進機の仕切り面(隔壁)との間の部分をいう。カッタ室内とも呼ぶ。
超大口径【チョウダイコウケイ】
φ3500~5000mmまでをさす。分割型の管体で雨水きょなどの大容量の流量確保が必要な場合に用いる。
貯留管【チョリュウカン】
集中豪雨時に一時的に地下の管きょに雨水を貯蔵するための管。
TRS【ティーアールエス】
(TRS:Tail Restructuring System) : テールボイド拡幅再構築装置
管のジョイント部に設置された内部特殊油圧ジャッキにて排土板を押し出し、そのクリアランスを機械的に管外周に再構築し、特殊テールボイド材を注入するシステム。
管外周面抵抗力が低減され、超長距離推進・超急曲線推進の確実な施工を可能とする。
泥水式【デイスイシキ】
推進工法の分類の1つ(シールド工法も同様)、掘進機を介して泥水を循環させ安定を図りながら掘進する方法。
泥濃式【デイノウシキ】
推進工法の分類の1つで、泥水式・泥土圧式の中間的な思想にて開発された工法。
3工法の中で一番推進力が低いことから、長距離・急曲線の実績が多い。
テールクリアランス
【テールクリアランス】
掘進機外径と推進管外径との段差の部分を呼ぶ。
テールボイド【テールボイド】
掘進機が掘り進む際に推進管外面と地山の間に生じた空隙の部分。テールボイド=オーバーカット+テールクリアランス。
転石【テンセキ】
500mm程度以上の石、巨石とも呼ばれる。
土圧式【ドアツシキ】
推進工法の分類の1つ(シールド工法も同様)、掘進機カッタにより地山を掘削し、土圧をバランスさせることで掘進する方法(泥土圧は添加材を用いる)。
透水係数【トウスイケイスウ】
水が土内を通過する際の水の通りやすさの度合い。一般的に1×10⁻²cm/sec以上の水の通りやすい土では、推進工事が難しくなる。
土被り【ドカブリ】
地中に埋設されるものの一番上から地表面までの高さまでのこと。「かぶっている土」のこと。
土被り比【ドカブリヒ】
土被り÷掘進機外径。1.5Do以下の浅い土被りでの施工は注意を要す。D=diameter=呼び径 o=外径。
トラバーサ【トラバーサ】
Travers=反復する。つまり、同じ範囲を何度も移動できるようにする装置。
推進管などを横引きする際に用いる電動横移動装置のこと。
トロバケット【トロバケット】
土砂を積み込むための箱。トロール漁で収穫した魚を入れるトロ箱が由来。バケット=箱、ケース。

ナ行

中押管【ナカオシカン】
推進工法の場合、常に推進管が地中を移動するため、距離が長くなると摩擦力の上昇により推進管が割れる等の施工不良が発生する。
それらを防ぐため途中に中押管を設置し、推進力の分散を図る。
中折れ【ナカオレ】
節になっている部分。首折れ部分。
法面【ノリメン】
人工的につくられた傾斜面のことをさす。

ハ行

バーチカルカーブ【バーチカルカーブ】
縦断曲線のこと。電力管、水道管きょ等の自然流下を考慮しなくてよい管きょの場合に用いられる。
排土装置【ハイドソウチ】
掘削機により摘出された土砂(排土)を搬送するための装置。推進工法の場合、吸引式、圧送式などがある。
排土バルブ【ハイドバルブ】
泥濃式推進工法で用いる。ゴムバルブを空気圧により開閉し、切羽圧力を保持しながら排土するところ。排泥バルブとも呼ぶ。
パイプルーフ【パイプルーフ】
パイプ=pipeは鋼管のこと ルーフ=roofは屋根のこと。合わせて屋根に鋼管を配置する施工法。
新設構造物の補助工法として用いられる。
バインダー分【バインダーブン】
シルトより細かい成分の含有率。粒度74μm以下。細粒分含有率とも呼ぶ。
刃口推進【ハグチスイシン】
先端に掘削機を用いず、人力にて掘削・推進する施工法。手掘り推進とも呼ぶ。対義語:密閉型推進、機械推進。
破砕型掘進機
【ハサイガタクッシンキ】
カッタ面に装着したローラビットにより岩盤や巨石を破砕可能な機能を有する掘進機。
斫り【ハツリ】
コンクリートで作られた壁を削ったり、壊したりすること。
非開削工法【ヒカイサクコウホウ】
路面を開削せずに下水道管などを埋設していく工法。No-Digとも呼ぶ。対義語:開削工法。
標準取込型掘進機
【ヒョウジュントリコミガタクッシンキ】
泥濃式推進工法の掘進機で礫や玉石などを直接機内に取り込める排土口径を有したもの。
FH(Formation Height)
【フォーメーション ハイト】
計画(設計)している高さのこと。
敷設【フセツ】
敷設=布設 しくこと、設けることをいう。
覆工板【フッコウバン】
道路などを地上から掘り下げたところを一時的に覆い被せ、通行できるようにするためのもの。
プレキャスト【プレキャスト】
予め成形されたもの。つまり、工場で製造されたパネル・ピース材のこと。プレキャストコンクリートなどの呼び方がある。
分割回収【ブンカツカイシュウ】
到達立坑から掘進機を回収する際に、分割して回収する場合のことをさす。標準分割、最小分割など、分割数により表現が異なる。
方向修正ジャッキ
【ホウコウシュウセイジャッキ】
先端の掘削機を計画路線に合わせて施工する際に、掘削機に首折れを付けて方向制御ができるようにする機能のこと。
ボックスカルバート
【ボックスカルバート】
地中に埋設された函型の水路・通路のようなもの。Culvert=暗渠の意味。ボックスは四角形のもの。

マ行

埋設物【マイセツブツ】
地中に埋まっている物などをさす。
密閉型【ミッペイガタ】
掘削機の隔壁部分があるものを密閉型、ないものを開放型と呼ぶ。開放型のものは一般的に刃口推進と呼ぶ。対義語:開放型。
目地工【メジコウ】
継ぎ目のこと。推進工法の場合、推進管と推進管との間の隙間にモルタルを塗布し、止水性の確保と段差をなくす目的で施工される。
元押しジャッキ【モトオシジャッキ】
掘進機や推進管を地中に推し進めるためのジャッキ。

ヤ行

薬液注入工法
【ヤクエキチュウニュウコウホウ】
軟弱地盤で埋設物等に影響を与えるおそれがある場合に用いる。推進工法においては、発進・到達鏡面の防護として注入される。
呼び径【ヨビケイ】
推進工法の推進管の場合、標準的に管の内径を表している。

ラ行

ライナープレート【ライナープレート】
波付けされた薄鋼板で、推進工法の発進・到達立坑に使用される。円形や小判形状がある。
リターン回収【リターンカイシュウ】
超流バランス式の駆動部回収技術で、到達立坑から駆動部を回収するのではなく、ユニット化された駆動部を管内を通じて発進側へ引き戻す方法のことをいう。
礫率【レキリツ】
粒径2mm以上のものを礫とよび、対象の地山内に含有される礫の比率を表したものを礫率と呼ぶ。
レジン管【レジンカン】
合成樹脂と骨材などを練り混ぜて形成したもの。
推進工法に用いられる標準のヒューム管よりも管の厚みが薄く(RM形)、滑らかなため、同径で流量増を図ることができる。
連壁【レンペキ】
地中壁のこと。大断面の地下空間の縦穴として活用される。(連壁=地中連続壁工法のこと)。
ローラカッタ【ローラカッタ】
岩盤や巨石地盤などを破砕・掘削する際に用いるディスク・そろばん状のカッタのこと。

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